MLクラブ

バスフィッシングにおける「ベイトカジュアル」を指向する、釣り人たちの釣り様の記録

徹夜した『大先生』

5月下旬だというのに寒い…。

本日は、ガイドの中のガイドである『大先生』が『生徒』を最高のバスフィッシングへ導く!!

集合直後「一級ポイントを見つけた!!」と得意気に、興奮気味に話す『大先生』

なんでも「生徒のため」「徹夜」でポイントを調べて下さっていたそうだ。

『生徒』みたいな、最底辺釣り人のプロ素人にそこまで…。

さすが「ザ・ガイド」!! その使命感には敬服するしかない!!

『大先生』「徹夜」で見つけて下さったポイント!! 期待に胸を膨らませる『生徒』!! ワクワクとドキドキが止まらない!!

そして昼過ぎ…『大先生』「徹夜」で見つけて下さった「一級ポイント」に到着!!

生徒「ん?」

大先生「あれ!?」

『大先生』が興奮気味に話していた「一級ポイント」とやらは、以前、それも2週間ほど前に訪れたポイントであった…。

「徹夜」で調べた結果がこれとは…。

確かに、ワンドあり

岬あり

アシもある「一級ポイント」であることに間違いないのだが…。
期待していた『生徒』の心境やいかに!?

そんなことはお構いなしに釣りを始める『大先生』

さすがメンタルおばけだ。

そして写真の場所で、得意技のオートリリースを発動する『大先生』

圧倒的集魚力は相変わらずだ。

寒さと期待を裏切られたショックを癒すために食事とする。

もちろん『大先生』の大好きなココイチ。『生徒』に選択権などあるわけがない。

そこで尋ねてもいないのに『大先生』「徹夜」の理由を語り始めた…。得意気に、興奮気味に…。

昨夜、数十年前の少し、ほんの少しだけ怖めのテレビドラマの再放送を観て「怖くて眠れなくなった」のが「徹夜」の理由だそうだ。

え!? 確か「生徒のため」に、ポイントを見つけるための「徹夜」だったはずだが…。

まさか!? 眠れない暇つぶしのため!? ということは、自分のため!?

しかも見つけたポイントは、以前行ったポイント…。

『生徒』は非常に器が小さく、極めて短気で、一生根に持つ性格である。

もう、ムカツキが止まらない!!

それにしても、数十年前のテレビドラマが怖くて眠れなくなるとは…。

『大先生』はおいくつですか? 9歳児ですか?

いや、それほどピュアな方なのだろう。

そうでないと、自ら得意気に「徹夜」のネタバラシをするわけがない。

気を取り直して釣り再開。

雰囲気はいいがノーバイト。

野池で夕マヅメを迎える。

ここでも『大先生』は40アップをオートリリース。

『大先生』にとっては40アップなど、手に取る価値すらないということか!?

「いや~、遊んだ!!」と御満悦の『大先生』。これぞ「ベイトカジュアル」

そう。「MLクラブ」の目的は、釣りを通して人生を楽しむこと。

釣果など問題ではないのだ。

みんな、真剣に頑張りすぎ!! そんなにボウズが怖いのかい?

それにしても、友だちとの釣行は楽しい。

『大先生』曰く「歳を取ればとるほど、友だちは大切になってくる…」

人生を知り尽くした人物の言うことは違う!!

「ゲーリーヤマモト・グラブ」

おそらく日本のバス釣りシーンにおいて、最もブラックバスを釣り上げたルアーであろうゲーリーヤマモト・グラブ」。

「MLクラブ」では、基本的にワーム(ソフトルアー)は使わない。

しかし、アメリカのメーカーであり、偉大なるゲーリーヤマモト・グラブ」だけは例外。

クランクベイトやスピナーベイトと同じくゲーリーヤマモト・グラブ」はワームではなくゲーリーヤマモト・グラブ」という、ひとつのルアージャンルなのだ。

いまでは一日一匹釣れるかどうかという状況となってしまった、日本のバス釣り界ではあるが、かつて一日三桁が当たり前という時代があった。

なにを投げても釣れたのだが、このゲーリーヤマモト・グラブ」は抜きん出た性能を発揮。他のルアーとは明らかにブラックバスの反応が違った。

水深数センチの浅瀬に、体を水面に出しながらゲーリーヤマモト・グラブ」に突進してきたデカバスを目の当たりにしたときは「そこまで狂うか!?」と驚愕したものだ。

「今日、初めてです!!」という素人でも、ゲーリーヤマモト・グラブ」にジグヘッドを付け、投げて巻くだけで必ず釣ることができる完全性能。

素人がデカバスさえも容易に釣ってしまう様は、まさに「ルアーの王様」(『大先生』は、釣り界の王様)、「ルアー・オブ・ルアー」!!

あれから約40年…。

この性能領域に踏み込めたルアーは、いまだに存在しない…。

『大先生』の領域に踏み込めた者も存在しない…)

名竿、誕生…

先日『生徒』は交通事故の当事者となり、事故の衝撃により、『生徒』愛用の「バスワンXT+」のガイドが破損…。

写真ではわかりにくいが、竿先のガイドは変形している。

こういうときは、手先が非常に器用であり、美的センスも抜群の『大先生』に修理を依頼するのが定石。

結果は御覧の通り。

ものの1時間ほどで修理完了。

さすが「巨匠」と呼ばれる『大先生』。仕事が早い。

竿から強大なオーラ(妖気?)を感じるが、『大先生』の手が加わるというのは、こういうことなのだ。

この瞬間「バスワンXT+」は、名竿「十二畳」として完全に生まれ変わった。

この竿には『大先生』の怨念にも似た魂が封じ込められており、一般釣り人(素人)が使うと精神に異常をきたす恐れのある妖竿仕様。

『大先生』も命がけなら預ける方にも命がけの覚悟がいるのだ。

しかし『生徒』はただの素人ではなく「プロ素人」なので、妖竿の影響を受けることはない。

はたして『生徒』は、この名竿であり、妖竿でもある「十二畳」で、ブラックバスを釣り上げることができるのか!?

スミスウィック「ラトリンログ」

日本のバサーからはまったくの不人気ルアー「ラトリンログ」。

おそらく、リアルさからはかけ離れた「釣れなさそう」な見た目の問題だと思われる。

しかし、それはバス釣り界の話であり、バスフィッシング界においては「ロングAか、ラトリンログか」と言われるほどの格別の存在。(ちなみに『生徒』は「ラトリンログ派」)

「リアルではない」「重心移動ではない」「目がヘン」…それがどうした!!

ルアーは「餌」ではないのだ。

「ラトリンログ」は「ラトリンログ」なのだ。

黄土色の「ラトリンログ」。

ハードルアーは、茶系カラーがオススメ。

ボーマー「ロングA 3/8オンス」

アメリカンルアーのスーパースター「ボーマー・ロングA」。

このレヴェルになると、説明など必要ない。

茶色っぽいカラーのロングA。

茶系カラーのハードルアーは、ブラックバスを惹きつける。

本当のオススメは3/8オンスモデルではなく、1/2モデル。

真のスーパースターだ。

こういうルアーを使い始めると、国内メーカーのルアーを使うことが極端に減ってくる。

アメリカンルアーの魅力、スーパースターの威力とは、そういうものなのだ。

ゲーリーヤマモト「バズベイト」

アメリカのメーカーであるゲーリーヤマモトのバズベイト。

最強ルアーの「グラブ」が有名であるが、バズベイトもなかなか素晴らしい。

プロペラの出すキュルキュル音が、とても心地良く、詩的すら感じる。